2021 SR600奥入瀬 Oirase
今回もSR600は天候次第
偉大なる先人のレポを見て、行きたかった奥入瀬に行ってきました。
直前に走られた15さん、あおむけさんのレポが大変参考になりました。
奥入瀬は春に走りたかったのです。
SR600は富士、日本アルプス、北関東、紀伊、福島に続いて5本目です。
◆工程
2021/5/13 新幹線で八戸へ 八戸前泊
2021/5/14 6:00 Start八戸発
10:03 77.5km PC1平庭峠
12:08 118.5km PC2:安家洞(あっけどう)
15:21 162.2km PC3早坂峠
17:59 229.9km PC4小岩井農場
19:30 266km 仙北(田沢湖駅)(泊)
2021/5/15 6:00 仙北発
7:44 289.2km PC5宝仙湖
12:30 334.9 PC6藤七温泉
16:59 437.5 PC7秋田県境
18:13 471km 鹿角(十和田湖)(泊)
2021/5/16 5:00 鹿角発 八戸15:53着
6:02 489.2km PC8道の駅「虹の湖」
8:35 517.3km PC9傘松峠
13:22 578km PC10キリストの墓
15:53 608.9km Goal八戸東口
◆準備
・PCの把握
Garminには特にウエイポイントは入力せず。スマホのメモ帳にオフィシャルのサンプル写真を貼っておきました。オフラインになる場合もあるので、実走時にスマホからWebSiteを見に行くのは避けたいと思います。
PC名と距離を手書きでトップチューブに貼っておきます。まぁ、ウェイポイントを入れるのが面倒なだけです。
・GPSデータ
オフィシャルのRideWithGPSのgpxデータをGarmin BaseCampで減量してeTrexにアップ。
減量方法はadiasさんの記事を参照ください→https://adias2014.exblog.jp/30220567/
・装備
気温は10℃〜24℃でした。レイヤードが基本です。
ジャージ:夏用上下
アンダー:finetrackの夏用ノースリーブ(汗冷えしたくない)
頭:手拭いを被り、その上からヘルメット(手拭いは温泉入れるのだ)
手袋:指抜き+パフ、起毛テムレス
靴下:厚手春用
ベスト:必須。今回はAJのPBP用ベスト
ウインドブレーカ:背中ポッケに
ボトル:ポカリと水のダブル
サドルバック:雨具上下、輪行キット、レッグウォーマー、アームウオーマー、ロングでホットなアンダー、タイツ、エピペン(ハチ刺され用)、エマージェンシーシート
・Bike:Look 785HuezRS
・Wheel:Roval SLX 24 DISC
・Tire:Continental 4Season 32mm(前),Pana RaceD Evo4 28mm(後)
◆オデッセイ
The day before 2021/5/13 八戸前泊
自宅テレワークをなんとか終え、雨なので最寄り駅から地下鉄で東京駅へ。駅弁を買って新幹線で八戸へ。車内誌のトランベールにはこれから走るであろう地域の温泉情報がたっぷりと。
八戸駅で輪行を解き、バイクチェックがてら駅近くのコンフォートホテルへ。自転車は部屋持ち込みOKでした。駅前にはローソンがあります。
Day1 2021/5/14 川と森 雨のち晴
5:00に起き、窓の外は雨。ホテルの電子レンジを借りて昨日買っておいたコンビニ弁当をレンチン。このホテルは朝食付きなんですが、早めにスタートしたいので時間的に食べれません。
雨具上下と足元はコンビニ袋、グローブは防寒テムレス青で雨対策をして、定刻の6:00に八戸駅をスタートしました。多分、ここの時計はちょっと進んでいると思います。
雨は徐々に止み、1時間程度で雨具を脱ぎます。路面はまだ濡れているので、足のビニールはそのまま(靴は濡れなかったものの、チェーンオイルがついてボトルを黒くしてくれました(^^;)。川沿いから登りが始まり平庭峠へ。桜は散り際でした。
ここは峠なのですが、ルートは左に曲がって登りは続きます、ひ〜。ピークは富士見平。ここで言う富士は岩手山かな。下って川と新緑の中を進んで行きます。下りは道が荒れているところもあり、スピードは控えめで行く方が良いです。特に頻繁に登場する橋のつなぎ目が痛んでいて何かゲームみたいでした。しばらく行くと、そろそろ次のPCかな?んっ橋が工事中で通行止め。ちょっと下ったところに水道を通しているような仮設の橋が。これを渡れってことか?細くて自転車と一緒だとお大変。渡り切ったけどその先は停止線が張られている...これは渡ってはいけなかったのかもね。PC2の安家洞(あっけどう)は工事中の橋のたもとなので、ほんのちょっと上流へ走ります。下流にありましたが、ちょっと遠回りですがこれが迂回路の正解かも。上流は高架なので川沿いの道からはアプローチできないかも。
安家洞の鍾乳洞を見たい気もしましたが、まだ先が長いのとクリート滑りそうなので寄り道はせずに先に進みます。川沿いをしばらく行くと昨年の雨にやられたのか、舗装路はなくグラベルになります。2,3kmくらいあったかな。腹が減ってきて推進力も下がってきたのでジャージ下に隠し持った塩パン1個でモグモグタイム。しばらく行くと道の駅の標識が!俄然力が蘇ります。以前に走られた先人たちも寄っていた三田貝分校。給食的な定食も捨てがたいのですが、お勧めの牛乳ラーメンを児童のごとくイ.タ.ダ.キ.マ.ス!食べれて良かった。
白樺の川沿いを登ってPC3の早坂峠。峠付近にはカタクリの群生がちょうど乱舞中。空はすっきり晴れて気持ちいい、遠くに風力発電のプロペラ。岩手山が見えてきたなと思ったら、後ろから気配が。中学生かな、未来のマイヨジョーヌプロトンにさくっと抜かれました。サインください。小岩井付近はよく手入れがなされていて、風景が本当に綺麗です。PCの看板は飛ばしていると通り過ぎそう。入り口で振り向くと看板が見えますよ。
PCで写真を撮り、再び走り出したけど畑の一本木と岩手山の絶景。その後は菜の花の丘。本当に綺麗なところです。ココには画家がいる。のんびり走って農場に寄るのもいいかもしれません。今日の宿は仙北の田沢湖駅の近くに予約してあるのでもうひと山越えて秋田県へ。宿へ行くためコースを外れて駅方面へ。宿の隣のお寿司屋さんが開いていたけど、山だしな、と思いgoogle mapで中華屋さん珍来飯店を発見。珍来飯とラーメンのセット。晩ご飯んが食べれて本当に良かった。お腹いっぱい。コロナもあり、投宿地の夕食は事前チェックが大事ですね。すっかり日も暮れてブルブル震えながら今日の宿、森湖休にチェックイン、お客は私だけとのことで自転車は玄関の中に置かせてもらいました。湯船であったまり、アンダーシャツとグローブを手洗いしてバスタオルに巻いて踏んで室内に干ました。向かいのスナックのカラオケを聴きながらお休みなさい。
Day2 2021/5/15 山と湖 晴
昨日の懐補給食のパンの余りを食べて、2日目は道端のニャンのお見送りを受けて6:00スタートしました。走り出してちょっと行くと、コース上にローソン出現!これは嬉しかったです。バナナ、おにぎり、補給食のミニパン、ポカリ、あったかいお茶を補給。
湖が見えてくると絶景ゾーンの始まりです。若いダムなのか黄緑の葉っぱの付いた木々が沈んでいます。この辺は水の青と若葉の黄緑がすごく綺麗でした。早朝から橋の上に観光客も結構いました。PCのカモシカ?は結構先の渡らない橋にあります。時間帯通行止めの看板が見えてきたら、いよいよメインディッシュのアスピーテラインかな。
さて、この辺りは有名な温泉地帯です。玉川温泉は以前の1000kmブルベで寄ったので、今回は新玉川温泉に行こうかと思っていました。が、曲がりそこねてしまい、後生掛温泉へ。実は本日の道中2回ほど後生掛温泉のワゴン車とすれ違い、また行きの新幹線のトランベールでサウナ特集していてその中で後生掛温泉が紹介されていて、運命を感じてました。ここはいろいろな湯船が楽しめます。神恵痛の湯、滝湯、泥湯などあるけどメインは蒸し風呂だと思います。首だけ出して木の箱に入って焼売のごとく蒸されます。ここで大事なのは箱の横の材木をお尻の下に置くこと。そうしないとおそらくお尻が猿になります。それから後で気づきましたが、首が熱いので首をタオルで巻くといいかもしれません。いいお湯でした。湯上りに黒卵も補給。
一息ついたので八幡平に向けて更に登ります。途中、ふけの湯の看板、ココもいつか寄りたいです。雪壁やザ・八幡平の絶景の写真を撮りながらレストハウスに到着。駐車場の先に展望台があってその下には雪がこんもり。ここでも児童のごとく自転車を持って雪山に掛上がり、岩手山と記念写真。スキーヤーもいました。レストハウウスに入ると、うどん屋さんがあります。登ったばかりでそんな寒くはありませんが、カレーうどん補給。うどんは稲庭かな。ゆで卵がついてくるのが嬉しいです。お土産は八幡平の手拭いとゆべし、山葡萄ジュースを補給。ウインドブレーカは持たなかったので、レインジャケットを着てレストハウスからちょっと下った藤七温泉のバス停でPCフォトチェック。
山を下って安比を眺めながら日本のギルロイ、田子(たっこ)へ。畑にはニンニクがいっぱいがけど匂いはしません。すっかり十和田湖は青森だと思っていましたが、峠をちょっとだけ越えた秋田への県境がPC。下ると湖が見えてきます。十和田湖だ!今日の宿は十和田湖プリンスの向かいのさくら荘。十和田バラ焼きの食堂はちょっとコース外にあり閉まるのが早くてまったく間に合いません。宿に夕食をお願いしていなかったので、晩飯難民の危機。近くには店もないと言うことでプリンスに電話してなんとかディナーを予約♪ 宿のお風呂に入った後、美味しくいただきました、宿代の倍以上したけどね。プリンスのレストランは混んでましたが、宿は今日も私だけ。でも、暖かくとても良い宿でした。もう一度お風呂に浸かりジャージもショーツも洗って、外の物干しに干しました。乾いてね。
Day3 2021/5/16 川 晴のち曇
洗濯物は残念ながら乾いていませんでした、朝早いしね。まぁ、着れないことはありません、強がりですが。今日は雨予報なので出発を早めて5:00にスタート。雲があるのとこの時期日の出が早く、湖の朝日はちょっと高めでした。朝食はミニチョコパン3個。よく知らなかったけど、今日は青森に北上してまた十和田に帰ってくるらしいです。つまりバラ焼きのチャンス!
最初のPCは道の駅「虹の湖」。もちろん道の駅はまだ開いておらず、補給はできませんが、自販機はあります。走り出して割とすぐにコンビニ発見!これは登りの前のコンビニと直感がびびっとね。寄って弁当と補給用のパンと購入。朝飯はやっぱり米がいい。登坂開始、だんだんに雪景色が見えてくる。めちゃくちゃ高い橋からの写真がとても怖かったです。しばらく登ると建物が!酸ヶ湯だ。ここの湯はとても良くて後ろ髪ひかれますが、前にも浸かったことがあるので今日はパスして、煮卵とそば饅頭をいただきました。煮卵は生姜味噌がかかっていて、とてもおいしいのでオススメです。更に登って傘松峠のPCで写真。雪壁はあんまりなくて酸ヶ湯の壁の方が凄かったです。
ここからブナ林を下りますが、まだココは奥入瀬ではありません。川を遡るようになるとドルチェの奥入瀬です。この景色は本当は歩いたほうが良いかもしれません。水量が豊富でずっと見ていられる風景。さて、十和田に帰ってきました。当初はバラ焼きを目指して十和田食堂に行こうかと思いましたが、ちょっとコースを外れてしまうので、コース脇の子ノ口湖畔食堂でバラ焼き定食。ちょっと迫力に欠けますが、念願が叶いました。ちなみに先人が開拓した食堂上高地は奥入瀬の中腹の分かれ道の先にあるようです。今回は時間が早すぎました。
十和田まで来れば、ゴールが見えてきます。気が抜けるので慎重に下りますが、道中、アナグマ?の子供がいて更に気が抜けました。可愛かった。途中、迷い平という不思議な名前の高原を通ります。なるほど、ココが先人が言っていた焼き鳥屋さんか、若鳥1本だけいただきます。大きい! 店主のおじさんから雨降るから早めにねとの言葉をいただき、リスタート。ずっと残っていて欲しい店です。山を下って、最後のPCはキリストの墓。前になんか聞いたことはありましたが、面白いスポットです。キリストの弟イスキリが身代わりにになり、十字架に貼り付けにされたとのこと。お参りしてきました。
後はゴールするだけ、八戸に向かいます。ゴールしたらお風呂に入ってから帰ろうと思い、昨日調べていた熊ノ沢温泉はなんとルート上にありました。もう戻ってくるのは嫌なので、ひと風呂浴びてからゴールすることにします。温泉からゴールはすぐです。なんとか雨に降られずにゴールできました。
スーパーに寄っていちご煮や南部煎餅などお土産と弁当買って、新幹線で帰ります。
よい旅でした。
◆Photo
Day1
PC1 平庭峠
Day2
陸奥湾産ホタテ貝のスープ
Day3
Thanks a lot!